老人にはなりたくはない
もちろん、顔がヨボヨボに体がガタガタになる、という理由だけではない
そもそも、こう思ったのは今日の昼の出来事が原因だった
今日の昼は、兄弟三人揃って映画を見ていた
丁度、その映画が盛り上がるシーンだっただろうか
祖母がスリッパを引きずりながら、部屋に入ってきた
そして、祖母は部屋に入るなり、大声で喋り始めた
「これは何の映画」
「ああ、ホラーだよ」
最初は適当に相槌を打っていたが、祖母自慢のマシンガントークが炸裂すると、
もはや映画の音声など耳には入らなくなっていた
まさに言葉のドッヂボールである
「なんていう名前なの」
「恐い映画なのね」
「眠れなくなるわよ」
あふれ出した言葉の流れは、永遠に途切れないかのように思われた
そしてとまらなかった本館
意地悪しないでクリックして
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